赤堤4丁目K-house

#間仕切る壁が無い家
外部空間とのつながりから1階に家族みんなが集まる場所、2階が家族ひとりひとりの個室というプラン構成に落ち着いてきた時、奥さまから2階が壁壁壁の壁だらけはこわい、との話が出た。個室にする以上壁が必要、でも確かに壁だらけ。面積にもう少し余裕があれば、壁と壁の間をつくってデザインしたり、壁の厚みをデザイン要素に加えたりなど、いろいろと考えることもできるのだが、それならば、壁を無しにして個室を成り立たせればよい。要するに、個の領域ができれば壁でなくてもよい。奥さまの言葉の裏には、家族がそれぞれの個室に閉じこもって何をしているかわからないのが嫌なのだろう。壁以外でも仕切ることはできる。全て間仕切りの戸にしてしまえばよい。その時々で必要な時に必要な所だけ閉めることもできるし、全て開け放ち大きな1つの空間として使うこともできる。これならば壁だらけにはならないし、例え全ての戸を閉めたとしても、何となくお互いの気配はわかる。この間仕切戸の提案を受け入れたことでプラン構成が落ち着き、この家がこのご家族だけの世界でたったひとつの作品になりました。今ではこのご家族は、私の想像を超える巧みな生活ぶりで、この家での生活を楽しんでいます。

*この住宅の室内の壁天井はトータル1万本以上の鍋ビスで構造用合板を留めて仕上げにしている。遠くからではわからないが、近づくと鍋ビスの存在がはっきりとわかり、遠目と近目で壁の表情に変化がある。また、鍋ビスを少し緩めることで、時計をかけたり、絵をかけたり、壁フックの役割も果たす。

赤堤4丁目T-houseとは隣り同士であり、間を路地状空間にし、お互いの玄関やリビングの窓を路地状空間に面して配置し、路地状空間でさまざまな交流が生まれるように計画。
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