普通にあるもの

週末の夜の浅草散歩。

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涼しくて気持ちよかったです。


散歩の途中で見つけました。

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通りに面した木製の玄関引戸の欄間部分のステンドグラス。


ちょっと粋です。

何気なく普通にあります。

昔はこういうように、
普通の家に
ちょっとステンドグラスを使う、
ことがあったのです。


ただ、今はありませんね。

何故かって?

ステンドグラスは
工業製品ではなく、手作りだから。

ハウスメーカーは使いませんよね。
(イヤミではありませんよ。。。)


ちなみに、
工務店はハウスメーカーとはちがいますよ。

だから、
工務店は粋なのです。

ライトアップ

夜の姿ですか?

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浅草・浅草寺の夜景です。

ライトアップどう思いますか?


ライトアップされるのは、大抵の場合、建築。

夜には夜の建築の姿がある。
夜の暗闇で見えないのも、建築のある一面の姿だと思います。


特に歴史的建造物は、
夜は暗くなり、見えなくなるのが、昔からの真の姿。

それがいい、それでいい、と思います。

だから、
夕暮れのはかなさなどが
人の心を打ち、
俳句や短歌に読まれ、詠い継がれるのです。


それを昼間のように
はっきりくっきり見せてしまっては、
趣きも何もあったものではありません。


大事なのは、建築の真の姿を見せること。

付け加えの作為はいりません。


リアリティのある夜景が見たい。


月明かりだけでもいいじゃないですか。

それがたとえ暗くて何も見えなくても。

暗闇のタワー

ガンダムの格納庫に忍び込み、
暗闇の中で足元から見上げてるようでした。

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週末の夜、
東京スカイツリーの根元まで行ってみました。

周りは低い住宅。
唐突に建ち上がるタワー。

工事中だから、暗闇。

ほとんど人もいません。

工事のクレーンあり、
資材ありで、
冒頭の表現のように(ガンダム世代なもので)

現実離れした、ちょっと異様な体験でした。


なかなかこんな体験できません。
一度工事中に行かれることをオススメします。

それも夜がいい。

あまり見えすぎない方が想像力を掻き立てられるから。

赤坂の景色

昨日は一日中研修。

SE構法の設計・営業研修で
赤坂のNCN東京本社に行きました。


ここ赤坂の景色は、
子供の頃から首都高よりよく眺めていました。

両親の田舎が千葉なので、
里帰り時にいつも首都高を利用。

子供ながらに、
車窓から緑の多いお堀端の景色をボーッと見てる、
そんな映像と印象が強くあります。

その頃は、赤坂プリンスの高層棟はありませんでした。

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それが今は、その高層棟が壊される、という。

月日が経つのが早いのか?

高層ビルを簡単に壊しすぎるのか?

ただ自分が年をとったのか?


「ニューヨークの高層ビルは、ずっと建ってるじゃないか。」
「歴史になってる。」

「なんで日本では?」


建築に対する理念の問題でしょうか?

それとも経済性重視?


答えは、『理念なき経済性重視』


そろそろ止めませんか、
スクラップアンドビルド。

オープンハウス開催

仲村建築店では
完全予約制のオープンハウス(完成見学会)を下記の日程で開催!!

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『わたしの居場所』リノベーション  オープンハウス開催


場 所  東京都世田谷区赤堤5丁目 N邸

日 時  2010年9月25日(土)・26日(日) 10:00 ~ 18:00

内 容  『わたしの居場所』のイメージ、フライハウススペック披露!!

建 物  木造2階建て

約 束  売り込み&訪問販売は一切致しません。安心してお越し下さい。

予 約  完全予約制。ご予約はお早めに!

特 徴  新築住宅、リノベーションをお考えの女性の方必見!


当社女性デザイナーがたくさんの想いをつめ込んで、築30年の家を改修してつくった『わたしの居場所』です。

私たち仲村建築店が想う住空間、フライハウスの標準仕様の一部を見てください。

きっと今までの住空間のイメージが変わります。

具体的ないい情報、得する情報、今まで聞いたことがない話も聞ける。
絶対に後悔させません!お気軽にお越しください。

ブランド設立

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「フライハウス / flyhouse」


仲村建築店の家づくりのコンセプトを

自然素材を使って実現するブランドを設立しました。


「フライ」の由来は、、、HPを見てください。


今後、新しい展開をしていきます。

更なる追求のはじまりです。

カメラ

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2ヶ月に一度の趣味の会。

中古カメラ好きが
毎回違うフィルムカメラを持ち寄り、
新宿のレストランでカメラ談義。


私は正確に言うと、

古いフィルムカメラを持って
街を散策しながらの写真撮影

が趣味。


だから、
カメラの収集自体が趣味ではないので
そんなに数は持っていません。

なので、段々とネタ切れになりつつあります。。。


同じ趣向の人が年齢に関係なく集まり、

(たぶん私が最年少で、一番年上の方は70代)

話をして盛り上がる。

趣向が同じというのは、それだけで気が合います。

だから、話をしていると

とても気が休まり、リラックスできます。


2ヶ月に一度のこころの洗濯日です。

夏の原風景

「夏の風景」と言われたら、何をイメージしますか?


私は、
陽炎が立つくらい暑い晴天の真昼で
遠くに山が見え、近くに畑や田んぼがあり、
土の匂いがモワッとしてくるような風景です。


まさに、そんな場所。

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栃木県の粟野

という所に
盆休みに行きました。


目的は、お蕎麦を食べるため。

粟野は
お蕎麦では、
知る人ぞ知る場所らしいです。
何軒も蕎麦屋がありました。

なのに、
混んでいて
入れませんでした。。。


仕方なく、

近くのハーブ園へ行くと、

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綺麗なハーブの葉を見つけ、

山の尾根まで上がると、

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綺麗な空に出会い、

蕎麦より
美味しい想いを。


「夏の風景」を探しに行く、

ただそれだけでいい。

気になる建物

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プラプラと
ふらふらと

長崎ちゃんぽん食べて、

またふらふらと
またプラプラと。

ここは三軒茶屋。


いつも気になる建物。
というか、
いつも見に行く建物。

古い映画館。古い名作ばかりを上映してるよう。


その建ち方、雰囲気があります。
ただ古いだけじゃない。だから、気になる。

単純な形態、単純な色使いの外観。

でも、その見え方、雰囲気があります。


映画にはあまり興味がありませんが、
一度中に入ってみたい、、、

でも、入れない雰囲気もあります。。。

誘発

場外ですし。旨かったです。

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先日の銀座での研修の際、

せっかくだからと、

研修仲間と共に、昼ご飯を食べに

築地魚市場に行きました。

週末の夜に場外のすし屋に来たことはありましたが、
平日の昼間に築地に来るのは初めて。


食後、魚市場内を散策。

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平日でないと見られない光景。

朝が早い場所だけに
まだ昼過ぎですが、
商売終了でした。

それでも
普段なかなか見られない光景。

楽しくて、
あまり時間が無かったのですが、
歩き回りました。


この雑然さが魅力です。


誰もいません。

でも、、、
たくさんの人を想像します。
たくさんの声、音が聞こえてきそうです。
商売の活気が目に浮かびます。

そんな想像をする時、
人は、目の前のその場所にどっぷりと浸っています。


それは、その人にとって幸せな時間です。


しかし、

この魅力ある雑然さ

はじめから計画してつくり出すことはできません。


そこが、現代の建築計画学という学問の限界だったりします。


建築計画学とは、簡単に言うと、
数値に裏打ちされた統計学です。

統計学だから、
万人にとって機能的で支障がなく、問題ない物ができます。

そう問題ない物をつくるために建築計画学がある、
という人がいるかもしれません。
それを一生懸命、研究している方もたくさんいます。

私も建築計画学を否定するつもりはありません。


ただ、建築計画学を設計の拠り所にするのはよくない。

建築計画学は最低の基準であり、設計はその先の話だから。


設計は、

人の感覚、感情を左右する空間をどうつくるのか?

また、

その空間がどんな時間を生み出すのか?

を考える機会です。


問題ない物もつくることは、当たり前の話。

そこにフォーカスしすぎるのは、設計にとっては問題です。


先ほどの築地魚市場の場合でいうと、

あの魅力ある雑然さを誘発する空間をどうつくるのか?
自然発生的に商売の活気が産まれる空間とは?

などを考えるのが設計の仕事。


普段なかなか見られない光景だけに

私の感性も刺激を受け、たくさん誘発されました。

環境

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銀座泊。


先日、研修で銀座に行きました。
2日間の予定で、
1日目の終わりが夜遅く、
2日目の始まりが朝早かったので
初めて銀座に泊まりました。


銀座には何度も来たことがありますから、
見慣れた風景です。

でも、泊まりとなると、

なんか、銀座の街がちがって見えます。


少しの解放感も手伝ってか、
小旅行気分です。

だからか、、、

東京にいる、という感じではありません。


寝る場所が変わるだけで、、、

人というのは
ほんと、環境に左右されるものですね。


環境によって、

同じ物でも見え方、感じ方が変化する。


環境
言い換えれば、空間です。


空間が人の感覚や感情を左右する。

だから、空間を大切に。


そんなことを
あらためて実感した夜でした。