松原1丁目H-house

#階段が中心の家
蹴上げ17cmの階段、蹴上げとは階段の1段の高さである、それが奥さまのご要望で、ヒアリングをしてたくさんお聴きした中で一番印象に残ることでした。ご実家の階段が蹴上げ17cmでとても登り降りしやすく、階段は毎日上がり下がりするものだからとても大事とのこと。確かにそうですね、特別につくればいいだけですが、他の会社さんでは難しかったそうです。私も、階段は縦方向への吹抜けであり、光や風の通り道として、プラン上よく利用しますので、元々階段を重視しており、様々な階段をデザインしてきましたが、蹴上げを指定されることは初めてでした。蹴上げの一般的な高さは20cm前後、17cmだから1段の高さが低くなり、低くなると階段を上がりきるのに段数がより多く必要になり、段数が増えると階段の面積も増え、それだけ場所を取る。このある意味特徴的な階段をプラン上中心に据えて、1階はキッチン・ダイニング・リビングをゆるやかに分節する、2階は階段上部にトップライトを設け明かり取りの機能も持たせました。このトップライトの明かりは当然1階まで間接光が降りてくる。1階キッチンからは2階の廊下を行き来する家族の気配が階段を通してわかる。階段を壁と見立てれば、段が上がるにつれて、壁で塞がれていき、場所によって階段の向こう側の見える範囲が変わっていく。この階段が1室空間のキッチン・ダイニング・リビングをそれぞれ適度にゆるやかに分け隔て、それぞれの場所にいる家族がお互い好きなことをしながらも干渉せずにお互いの気配を感じとることができる空間にしてくれている。この階段がこの家の空間の在り様を、そして、家族の在り様を決めている。
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