ちがい

きのうNHKで、
「ハーバード白熱教室@東京大学」という番組を見ました。

前々から、
一度見たかった番組でした。


内容は、
哲学的道徳観を
実際の生活の中の具体的なテーマに沿って議論する番組。

と言ってしまうと、
難しい話に思われますが、

例えば、テーマは
「イチローの年収は、オバマ大統領の年収と比べて高すぎるか?妥当か?」など。

その議論をハーバード大学のマイケル・サンデル教授という人が仕切る。


議論の内容そのものもおもしろかったけど、

一番おもしろかったことは、「ちがう」ということ。


サンデル教授は決して、議論の結論を導こうとはしない。

質問を投げかけ、
聴衆に発言させ、
意見のちがいを浮き彫りにしていくだけ。

そして、
そのちがう意見の根底にある道徳観や価値観、信念を探っていく。


人はそれぞれ
顔が違うように、道徳観や価値観、信念が違う。

それをみんなで共有することが大事で、

それは1つの結論へ向かうことよりも重要、と言いたいよう。


人によって考え方や価値観が違うということは、
案外、当たり前のようにみんな思ってはいるのでは。

でも、
いざ違う考え方に遭遇すると、
自分が否定されているような気分になり、
素直に受け入れられない。
あるいは、
自分の考え方や価値観でしか行動できない。


一番大事なことは、
国籍やコミュニティ、世代などのちがいを超えて、
価値観や信念のちがいを共有できる環境をつくれるかどうか。


「白熱教室」では哲学的道徳観を扱っていましたが、


同時に、

コミュニケーションの基本を扱っているようにも見えました。


ただ、
西洋だな、議論の行方が、、、とも思いました。

デカルト?カント?アリストテレス?だからなぁ。
(と言いたいだけ、わかりません・・・)

仕切り役が東洋の方ならば、
議論の方向性がもっと違ったものに。。。


でも、
当たり前かぁ、、、
価値観や信念がちがうんだから(^^;

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