素材で自然を表現する

建築ならば、建築で自然の中にいる心地よさや気持ちよさを表現する、それは決して自然を再現することではなくて、建築のデザインとして表現する。

フィンランドの建築家、20世紀の巨匠、アアルトの話を出した。造形、素材、光でフィンランドの自然を建築として表現し、心地よさや気持ちよさを体験させてくれる、ただ、それはフィンランドでの自然であり、フィンランドでの心地よさや気持ちよさだと思い、そこから学び、日本では日本なりの自然を建築に取り込み、心地よさや気持ちよさを表現する仕方があると考えている。

やはり、建築のデザインには地方性を取り込みたい、その地方性が日本で建築をつくることの意味につながる。

アアルトの素材は、フィンランドで手に入る自然素材を使うのが前提だった。それは時代背景もあり、第二次大戦後、フィンランドはソビエトに賠償をする立場にあり、国として貧困になり、産業らしい産業もなく、使える素材は粗悪な木材しかなく、ならばそれをデザインで生かすことをやりはじめた。

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だから、その素材をデザインに利用した建築や家具などは、それを使うだけでフィンランドの森や湖をイメージできたし、それが心地よさや気持ちよさのデザインの源になった。

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