住む住まないにより違う

人の住む場所と人の住まない場所で、建築として何が違ってくるのだろうかと考えてみた。

困った時は事務所として申請すれば良いと聞いたことがあるが、人が住まない場所としてまず思い浮かぶのが事務所であり、設備のことをいえば、便所と簡単な流し以外は無い、例えば、浴室があると事務所としては用途上認められないだろう。

ただそれは、人が住む住まないを機能的なハード面から見ただけであり、ここで取り上げたいのは、人との関係においての違いであり、人と建築との関係において住む住まないができあがる建築にどのような影響を与えるかということ。

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人が住む場所であれば、人と建築との関係は1対1の対応になり、より人に合わせた濃密な関係性になるだろうし、人が住まない場所であれば、人と建築との関係はより希薄になるというか、建築はむしろ環境や外部空間といった人を包み込む部分との関係性がより強くなると思う。

そうすると明らかに、人が住む住まないによって、求められる建築が違ってきて、そこでできることもかなり違ってくる。

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