辿り着けない居心地良い空間

人は普段、実際の空間と意識の中にある空間の2つを同時に重ね合わせて、目の前に広がる空間を感じでいる。意識の中にある空間とは、過去にどこかで経験している記憶の中の空間で、それを実際に見ている空間に重ね合わせ、自分用に空間を合成をして感じている。

だから、意識の中にある空間がわからないと、自分が欲している、気持ち良いと思う、居心地が良い空間に辿り着けない。

しかし、普通の人に、その意識の中にある空間がわかる人はいない。そもそも、そういうことを考えたことが無いから。

はじめて家を建てる人で熱心な人は情報収集をする。しかし、これらの情報は、その意識の中にある空間には触れてこない。当たり前である、情報というのは意識の外にある事柄で、誰でも扱えるものでないと価値が無いからで、だから、いくら情報を収集をして知識を得ても、例えば、高気密高断熱、何とかソーラー、エコなんとか、無垢の木の家、これからだと、抗菌、抗ウイルスの材料などを知ったところで、自分にとって居心地が良い空間を求めているならば、そもそも辿り着けない。

その意識の中にある空間をわかるには、そういうものが存在していて、それを設計のプロセスに活かさないと、自分にとっての居心地が良い空間にはならないと知っている人が必要なのだが、プロでも情報収集で得られる知識が全てだと考えている人がほとんどだから、自分にとって居心地が良い空間に辿り着ける人はほんの一握りとなる。

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